2011年3月29日火曜日

東北地方太平洋沖地震 東京電力福島第1原発 28



これから東日本大震災に関して、私の大先輩にあたる方がまとめた情報を発信します。
これらの情報は新聞、テレビのネット版、2ちゃんねる、またいろいろの人のブログから拾ったものだそうです。









「引きこもり」首相 震災後2週間ぶら下がり取材を拒否 指揮官の自覚は?
2011.3.24 21:09  産経
 東日本大震災は25日で発生から2週間となるが、菅直人首相はこの間一度も記者団のぶら下がり取材に応じていない。首相官邸の記者会見場で一方的な「国民へのメッセージ」を発することはあったが、ほとんど質問は受けつけず、国民の疑問に答えなかった。「引きこもり」を続ける首相に最高指揮官の自覚はあるのだろうか。(阿比留瑠比)
 「皆さんの熱気が伝わってくる。日本の危機を乗り越えるため歴史的な仕事をしているというプライドを持って頑張ってほしい!」
 首相は24日夕、内閣府に設置された被災者生活支援特別対策本部を訪れ、職員をこう激励した。気分が高揚していたのかもしれないが、「熱気」「歴史的」との言葉に被災者へのいたわりは感じられない。ちなみに滞在時間は4分だった。
 ルース米駐日大使は23日、宮城県石巻市の避難所を訪問した際、被災者の肩を抱いてこう励ました。
 「米政府はどんなときも皆さんを支援する。できることは何でもしたい。自然は人の命を奪うこともあるが、人の魂や思いを奪うことはできない…」
 この真摯(しんし)で誠実な態度は多くの人の胸を打った。同時にこう思ったはずだ。「それに比べてわが国のトップは…」
 首相に被災地視察をすべきだと言っているわけではない。そもそも12日の東京電力福島第1原子力発電所の視察が事態収拾に役立ったとは誰も思っていない。21日の被災地視察は悪天候で断念したが、この時は官邸スタッフも「首相が行っても誰もありがたいとは思わない」と漏らした。警備などで手をわずらわせるだけだからだ。首相ならばどこで指揮を執っていようが、国民の不安を打ち消し、被災者を勇気づけ、復興に向けて奮い立たせるような言葉を発することはできるはずだ。ところが、首相は13日の「国民へのメッセージ」では涙ぐみながら「果たしてこの危機を私たち日本人が乗り越えていくことができるかどうか」と不安を助長させた。18日には「私も決死の覚悟で努力を尽くしている」と陶酔と自己弁護を繰り返した。しかも首相は震災のドサクサに紛れて参院で問責決議を受けた民主党の仙谷由人代表代行を官房副長官として政府中枢に復活させた。自民党の谷垣禎一総裁にも入閣を要請した。
いずれも重大な政治判断のはずだが国民への説明は一切ない。福島県産野菜の「摂取制限」指示のように国民生活に直結した事案でも枝野幸男官房長官に説明を丸投げした。それでいて陰で現場にあれこれと口出しし「東電のばか野郎が!」などと怒鳴り散らす。あげく来客に「東日本がつぶれることも想定しなければならない」と不用意に語り、風評被害を広めてしまった。
枝野氏は24日の記者会見で首相が取材に応じない理由をこう説明した。
「政府として目の前で対応しなければいけない案件を最優先せざるを得ない。ぶら下がり取材、記者会見に対応する時間的余裕をどのタイミングでつくれるかは検討模索している」これで納得する国民は誰もいないはずだ。首相は23日は午後9時24分、24日は午後9時7分に公邸に帰った。5分間のぶら下がり取材に応じる時間的余裕がないという理屈は通らない。
ある政府関係者は、最高指揮官の類型として(1)有能有為(2)無能無為(3)有能無為(4)無能有為-の4パターンを挙げ、こう言い切った。
 「首相がどれに当てはまるかもう分かるだろう。無能なのに、できもしないことをやろうとする無能有為型だよ…」
 未曽有の国難に直面した今、首相の唯一の得意技である「逃げ」と「思いつき」はもはや通用しない。


義援金で満杯のスーツケース 上海の総領事館に次々 3/24

【上海=奥寺淳】お札の詰まったスーツケースが24日、上海の日本総領事館に届けられた。
送り主は中国企業六十数社と中国人従業員の有志。東日本大震災後、スーツケースが届いたのは3度目で、100元札で計約4万4千枚。口コミで広がり、支援の申し出が相次いでいるという。
24日に持ち込まれたのは高さ約50センチのスーツケース。100元札が1千枚の束(厚さ約13センチ)になっており、入らない束はリュックにも詰められていた。
17、18両日にも同じように届けられ、24日時点で寄せられた金額は計443万元(約5500万円)に達した。来週以降もまた届くという。
持ち込んだ女性が日本の流通大手ニトリの関係者だったため、当初は同社が取引先に呼びかけたとみられていた。ところが、女性は「このお金は預かっただけ。取引先の中国企業から日本に届けて欲しいと託された」と説明した。義援金を呼びかけた喜天国際貿易(上海)の童中平会長は「四川大地震では日本が真っ先に支援してくれた。今度は我々の出番だ」と語る。
同領事館に、上海の中学生らも小遣いを集めて1388元(約1万7千円)の義援金を匿名で寄せた。
上海復星高科技グループも24日、危険を冒して福島第一原発で作業に当たる人員やその家族らあてに
500万元を送るなど、支援の輪が広がっている。   朝日新聞 2011年3月24日23時49分




有名な募金団体でも10数億のうち支援先には6割ほどしか届かないターミナル駅に「大震災募金」の詐欺集団が続々出現

大地震による計画停電の影響で運行数を減らした首都圏在来線。ターミナル駅となる新宿、池袋、渋谷のラッシュ時の構内は、人で溢れかえる。そして、その雑踏を縫うように募金スタッフたちは優しく声を掛けていた。
「東日本大震災の募金です。ご協力を御願いします」
常ならば素通りする通行人も不測の事態とあって財布から小銭を取り出す。なかには千円札や五千円札を投じる人もいるようだ。相互扶助を尊ぶ日本人ならではの光景--。
が、その寄付が被災者支援に直結するとは限らないことをご存じだろうか。
悪徳商法問題に詳しい紀藤正樹弁護士が解説する。
「こういった大災害の後には、活動実績のない団体の募金運動が必ず出現する。けど彼らの言葉を鵜呑みにするのは危険です。なかには詐欺団体が紛れ込んでいて、募金詐欺の被害が多数報告されている。被災者支援どころか、詐欺集団や新興宗教の資金源になっていることもあるのです」
週刊ポスト201141日号
「お水までも…」子ども連れ、西へ西へ 首都圏から避難
乳児の飲み水の基準を超える放射性ヨウ素が首都圏の一部の水道水から検出された問題で、JR新大阪駅では24日、幼い子どもを連れて東京などから新幹線で移動してきた人の姿が見られた。
東京都葛飾区の主婦宇都(うと)歩さん(31)は、3カ月の長男を連れて大阪市内の夫の実家を頼ってやってきた。東京ではミネラルウオーターを使って料理をし、風呂には入らなかったという。
「地震だけなら大丈夫だったけど、お水まで駄目とは。(放射性物質は)目に見えないものなので不安」とこぼした。
1歳10カ月の長男と一緒に
兵庫県尼崎市の実家に「避難」してきた東京都町田市の大谷伸子さん(34)は、
ミネラルウオーターが手に入らず、備蓄していた水で米を炊いた。たび重なる余震や計画停電にも耐えてきたが、息子の健康に影響があるかもしれないと思うと居ても立ってもいられなかった。母親からも帰省を強く促された。「過敏になってはいけないと思うけど、念には念を入れたい」。1週間ほど様子を見て、東京に戻るか考えるという。
東京都江戸川区の主婦中畠(なかはた)美穂子さん(37)は、6カ月の長女らとともに、しばらく奈良県生駒市の実家に滞在する予定だ。「長女には母乳を与えているが、本当に安全なのでしょうか。早く問題が落ち着いてほしい」と話していた。 (石原孝、小河雅臣) 朝日新聞 2011年3月24日23時23分


『週刊新潮』 2011年3月24日号
日本ルネッサンス 第453回
形容する言葉もない凄まじい災害を、どう受けとめればよいのか。考えられる限りの全面戦争でさえもこれほどの被害をもたらすことはないだろう。日本国民、古里の自然、日本の誇る技術に抗い難い力で襲いかかった311日の巨大地震。それは予想を遥かに超える津波と重なり、海岸沿いの町々を呑みこみ、或いは炎で焼き尽くした。暮しは破壊され、万単位の人々が犠牲になった。
阪神淡路大震災を雄々しく乗り越えた日本人に再び突きつけられたこの苦難を、私たちは、日本人本来の気概と、決して諦めることのない忍耐と努力とによって、必ず、乗り越えていくだろう。しかし、私たちはこの東日本大震災を克服する過程を、いまやあらゆる意味で脆弱になり果てた日本国の立て直しにつなげなければならない。日本国を襲った国難と、国難克服のプロセスについてありとあらゆる側面から考え、国家の再生を果たさなければならない。
巨大地震、津波、火災を生き延び、再会した人々の喜びの一方で、安否不明者への懸念は限りない。日本中が行方不明の人々の無事を祈り励まし合う中、世界の国々が日本援助に立ち上がった。
オバマ大統領は「米国は深刻な試練に直面する日本国民を支援する用意ができている」と語り、ゲーツ国防長官は、「日本の全ての要望に応えよ」との指示を出し、空母「ロナルド・レーガン」を13日までに仙台市沖に派遣した。海上自衛隊と米海軍は共同で被災地への援助物資の補給を開始した。米海軍はまた、駆逐艦5隻と巡洋艦1隻を青森県から福島県沖に展開し、捜索、救難活動に当たっている。米国が動員した兵は少なくとも5,000人に上るとみられる。
韓国、台湾、インド、他のアジア諸国もEU諸国も、驚くほど多数の国々が迅速に救援隊を派遣した。
中国も外交及び軍事上の摩擦を超えて手を差しのべ、レスキュー隊員7名と医師1人を含む15名を派遣した。新華社はこの派遣を、中国が四川大地震に見舞われたとき、わが国が送った救援隊60人への「恩返し」として報じた。

暴力装置と言われても
こうしてみると、同盟国としての米国の援助の手厚さが実感される。民主党首脳部が掲げる日米中正三角形論はここでは全く通用しない。
自衛隊は陸自と海自を中心に、外国の救援隊以前に救出活動にとりかかっている。心ない民主党首脳に暴力装置だと言われても、事業仕分けで隊員数や予算を削られても、自衛隊が忍耐強く、責務を果たすことに変わりはない。
菅直人首相は民主党が貶め続ける自衛隊員を3万人、5万人、10万人単位で被災地に送り込む。首相の心中に、自衛隊への感謝の念や危険な現場で必死の救援活動に携わる自衛隊員への労りの気持ちはあるのかと問わずにいられない。
菅首相は、国民へのメッセージを連日、テレビカメラの前で語り続ける。心意気やよし。しかし、質問も受けずにさっと退場する一方的発言は一体何なのだろうか。12日の会見では「私も全身全霊、まさに命がけでこの仕事に取り組むことをお約束をして、私からの国民の皆様へのお願いとさせていただきます」とうっすらと涙目になりながら語った。が、文字どおり命がけなのは、まず被災地の人々だ。その人々を救おうとする自衛隊、或いは警察、消防隊、医師、地方自治体の職員らである。
念入りに推敲されたメッセージを伝えることも大事だが、それだけでは首相の「命がけ」は伝わってこない。首相が語りかける国民は、実にしっかりした立派な人々である。その国民の目を、首相は真摯に怖れ、謙虚になってほしい。「国民」、「国家」、「命がけ」という言葉に真実性を吹き込んでほしいと願う。
夥しい犠牲と被害の真っ只中にありながら、被災した国民は礼節を忘れない。自衛隊に救出されたお年寄りが「すみません、お世話になります」と丁寧に挨拶していた。食糧や水を求める人々はきちんと列に並ぶ。避難所に退避した人々も、目に見えない原発から放出された放射性物質の脅威に直面する人々も整然と行動する。物を盗んだり争ったりする人々は皆無に近い。こうした被災者の様子を、普段は日本を辛辣に批判する欧米メディアが驚嘆して報道した。12日付のウォール・ストリート・ジャーナル紙は「不屈の日本」として社説を掲げ、「日本の国民が最大級の地震に立派に耐えたことは素晴らしい」と国民を讃え、「この地震で自国を守った日本の力は近代国家の実績として見落としてはならない」と書いた。
なぜ日本人はこんなに冷静に、他者への配慮にあふれた行動をとれるのかと外国メディアは問うが、「それは私たちが日本人だから」と答えるしかない。

日本国の真の再生
だがこの数年、日本の国力は顕著に衰える一方だった。自民党政権末期の自己決定も出来ない日本は、民主党政権になって更に迷走し、漂流した。このままではわが国は沈没すると多くの人が思い始めた。民主党の抱える問題も次々に噴出し、国民が菅首相を見限り始めたとき、日本を襲ったのが巨大地震と津波だった。
だからこそ、私たちはこの天災の克服を単なる菅政権の息の吹き返しにとどめてはならない。日本人らしさの復活や自衛隊の正しい位置づけも含めて、戦後日本の間違いを正し、日本国の真の再生につなげたいと思う。
そう考えるとき、東京電力福島第一原子力発電所の事故の顛末が重要なメッセージを含んでいると思えてならない。周知のように東電福島原発の1号機から3号機まで、全てが最悪の事態に陥った。12日には1号機の、14日には3号機の建屋が爆発した。14日午後現在、2号機は爆発こそ起こしていないが、事態は極めて深刻だ。
爆発すればチェルノブイリのように最悪の事態になる原子炉格納容器を守ろうと、東電は最大限の努力を継続中だ。チェルノブイリでは原子炉圧力容器が破壊され、全体が爆発して高濃度の放射能で凄まじい被害をまき起こした。それを避けるために、1号機、3号機に海水を注入し、炉心を冷却中だ。14日には2号機にも海水注入が始まった。
原子炉の冷却に失敗したこと自体、東電のミスである。また状況は依然最悪であり続けている。しかし、予想をはるかに超えた津波に襲われ、それでも、万一、辛うじて原子炉爆発を回避出来るとしたら、それは技術力に加えて、何としてでも国民を守りたいという技術者及び関係各人の文字どおり命がけの努力の結果であろう。楽観は禁物だが、そうした誠心誠意の働きに徹する日本なら、未来はあると私は感ずるのだ。□


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